検査科について
済生会東神奈川リハビリテーション病院の検査科は、2018年2月に回復期リハビリテーションに特化した専門病院として開院後、「地域に根ざした、患者さん中心の地域完結型医療」の実現に向け、良質かつ適切・安全な検査を効率的に提供できる体制確保を図り、更なる医療の質の向上に貢献できるよう業務体制を構築してきました。
検体検査室においては、地域の臨床検査センターと協力し、可能な限り速やかに正確な結果を診療科に提供しております。生理検査室においては、一部の検査を除き予約制となっておりますが、当日の検査にもできる限り対応しております。
検査を担当する私たち臨床検査技師は、新しい知識や技術の習得を目的に学会や研修会に積極的に参加し研鑽を積んでおります。これからもスタッフ一同、患者さんを中心とした診療支援に努めて参ります。
検査科の仕事
臨床検査技師の仕事は、大きく分けると「検体検査」と「生理機能検査」の2つに分けることが出来ます。
検体検査とは、患者さんから採取したものを調べる検査です。検査材料には、血液や尿、便などがあります。生理機能検査とは、患者さんに対して直接行う検査です。心電図検査、神経生理検査、呼吸機能検査、超音波検査などがあります。
検査について
検体検査
検体検査には、血液検査、生化学検査、一般検査などがあります。
(1).血液検査
血液中の赤血球、白血球、血小板などの値を測定したり、異常細胞を調べたりします。貧血や血液疾患がないかどうかを調べます。
(2).生化学検査
血液中の糖、タンパク、酵素などの成分を測定することによって、肝臓や腎臓、膵臓などの臓器の機能や働きが正常かどうかを調べます。
(3).一般検査
尿検査が主です。尿中の糖、タンパクなどの値や細胞に異常がないかを調べたりします。他に、便の中に血液が混ざっていないかどうかを調べます。
(4).その他
インフルエンザなどのウイルス感染を調べる迅速検査も行っています。
生理機能検査
生理機能検査には、心電図検査、呼吸機能検査、超音波検査、神経生理検査などがあります。
(1).心電図検査
心臓の微弱な電気的活動を波形として記録する検査です。狭心症や心筋梗塞、不整脈など心臓に異常がないかを調べます。
(2). 呼吸機能検査
息を吸ったり吐いたりしてもらい、肺活量など呼吸機能の状態を調べる検査です。肺の機能に異常がないかを調べます。
(3).超音波検査
超音波を当ててその反射波を画像化し、病気の有無や臓器の状態などを観察します。腹部超音波検査では、肝臓や腎臓、膵臓など内臓の状態を調べます。表在超音波検査では、乳房(乳腺)や甲状腺、皮下腫瘤など体表臓器の状態を調べます。心臓超音波検査では、心臓の大きさや動き、弁の状態、心臓内の血液の流れなど心臓の状態を調べます。血管超音波検査では、頸動脈や下肢静脈の血管壁の様子や血液の流れなど血管の状態を調べます。
(4).神経生理検査
神経や筋に電気的な刺激を行った際に発生する活動電位を、波形として記録する検査です。神経や筋の機能や状態を調べます。大脳誘発電位検査では脳機能を調べ、神経伝導検査や針筋電図検査では末梢の神経機能などを調べます。